一人でいるわけではないのに孤独感を味わうことがある。
たとえ誰かといたとしても分かり合えなければ、心に触れることができなければ寂しい。
だが、まったく同じ想いを共有することは不可能だ。
たとえそこに愛があったとしても、信頼があったとしても、人は誰でも多少の孤独を抱えることになる。
だからきっと微笑むのだ。花を纏うのだ。自分の中の、そして愛しい人の孤独を温めるのだ。
20140904-001

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昨日、浅草橋のPhotons Art Galleryに蛎崎洋さんの個展「孤独の花」を見て来ました。蛎崎さんとは2月に御苗場でお会いして以来、仲良くさせていただいています。4月には同ギャラリーで開かれた多重露光展に出させていただきました。その時からこのシリーズの作品を拝見して並々ならぬ想いを感じていましたが、まるでご自身の中の孤独が強い紅となって放たれ、モデルさんの孤独を包んでいるような作品の数々でした。

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同時開催されていたのは蛎崎さんの主宰する写真教室Photonsのクラス展「colors of life」。生徒さんそれぞれが感じる”life”を表現されていました。実は生活を写しだすのってとても難しいと思うのです。いや。少なくとも私には難しい 笑。その人にとって大事なことであっても他人にとっては全然そうでなかったりするわけで。どれだけキチンと生活しているか、生きているか。それは真面目に生きるということではなく、どれだけ自分と交わした約束を果たしているか、というようなこと、とでも言うのかな。シャンとしないと!と思わされました。

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蛎崎洋さん個展「孤独の花」2014.9.2-9.21
http://kodokunohana.kakizakihiroshi.com/
Photonsクラス展「colors of life」2014.9.2-9.21(一週間ごとにクラスが替わるようです)
Photons Art Gallery 火~土14:00-20:00 日12:00-18:00
http://photonsgallery.com/