7月に二人展の告知をして以来、
そのレポートもその後の展示の更新もせず
とうとう2018年の暮を迎えてしまいました。
ということで、最後にちょっと振り返ります。
今年は展示の数はぐっと減って
写真展3、書道展1、手製本コンクール1という参加となりました。
写真展も例年に比べると激減なのですが、
ひとつひとつが濃い内容だったので
全力を出しきって今はカラカラに枯渇している感じです 笑。
たまたま先ほど「しいたけ占い」の
2018年振り返りを目にしたのですが、
「エンジンを止めませんでした。スピードも出し切りました。」と書いてあり
なんかもう「うわーっ!!!!」となって
涙がいっぱい出てきました。
さて、今年最大限の力を注いだのは
二人展の「1+1=」と
その後、オーディションを受けて出展することになった
「PORTRAITERS FES18」でした。
特にPORTRAITERSはプロの写真家さんに対して
ポートフォリオを見せながらプレゼンをするという
オーディションがあり、それはそれは緊張しました。
実際、二人展が終わったら
もう今年はゆっくりしようと思っていたのですが
友人の勧めで、一度萎んだ気持ちを
奮い立たせての応募。いやー。頑張りましたー。
作品はもちろんなのですが、組み方や見せ方、ブックのまとめ方など
これまでやってきて1番考えに考えたのではないかと思います。
その分、きっと自分のチカラにもなったはず。
そして来年は「言語化」を自分のテーマにして
頑張ってみようかなと。
また、ひと皮むけたさかいをお見せできるよう
努力していきます。
それでは、それぞれのポートレイト展の展示風景と
ナダールで展示したときのステートメントを記して
今年を締めくくりたいと思います。みなさま良いお年を!!
■「1+1=」
(本サイトの幅の都合上、縦に掲載しますが
実際には横一列でコの字に最後の3枚が別の壁面でした)
■「PORTRAITERS FES18」
■ステートメント
被写体は私の3番目の娘である。
写真を始めてから1度も家族を撮ったことがなかった。
元夫のモラハラ、親子間・娘三姉妹間の軋轢。
家族というだけで妙な理想や期待を振りかざすこと、
振りかざされることが嫌だった。
直視するのもされるのも怖かったのかもしれない。
だから1番近しい関係が写るであろう家族写真に興味を持てなかったのだ。
三女を撮るきっかけは元々お願いしていたモデルの方との
予定が合わなくなり止むなくという背景があった。
直視したくなかったものを直視せざるを得なくなったことで
私は彼女をまったく知らないことに気がついた。
着ているもの、持ち物や趣味。病気(パニック障害)で仕事に就けないこと、
吐露する心情、数年前から居を別にしているため
見聞きするものは初めてのことばかりだった。
元々、家族だからといってすべてを知っている必要はないと思っていたし、
それは今も変わらない。
やみくもに手を差し伸べるのも違うと感じる。
だが、こうして見続けることはできるのだなと思う。
彼女と私の唯ひとつの共通点、3月生まれのうお座であること。
私たちには漠然と最後、海に還って行くのではないかという思いがある。
「3月のさかなは海へはまだ還らない」というタイトルは、
生きる過程で足掻く彼女を見つめる私なりのエールのつもりだ。